不動産の広さを表す単位はややこしい!? 単位の大きさや計算方法を覚えると便利!

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カテゴリー: 不動産

お客様をご案内している時、よく聞かれることに「坪」「平米」「畳」の計算があります。たとえば、「120㎡って何坪でしたっけ?」とか、「70坪は平米だとどのくらい?」とか「16㎡は何畳くらいですか?」という質問です。

普段、生活する上で使う広さの単位は「㎡(平米)」が一般的なので、「〇坪」と聞いても大きさがイメージしづらく、逆に部屋の広さは4畳半、6畳などで表現することが多いので、「〇平米」と言われても、なかなかピンと来ないという方がほとんどだと思います。

 

「坪」というのは、日本で昔から使われている「尺貫法」という計量法の中の面積を表す単位の一つです。間口2間とか日本酒の一升、お米3合といった単位も尺貫法の一部です。国際基準であるメートル法の普及に伴い、現在は契約や取引で尺貫法を使うことはできなくなりましたが、日常生活の中には今も根強く残っていて、土地や建物の面積にも「坪」が使われているのです。

不動産を探す時、「坪」「平米」「畳」の計算を知っていると、どのくらいの大きさか簡単にイメージすることができるので便利です。それぞれご紹介します。

 

◆坪数を出す計算

平米を坪に換算する時は、「平米×0.3025」で計算します。「0.3025」を掛ける理由は、1㎡が0.3025坪になるからです。たとえば100㎡を坪に換算すると、「100×0.3025=30.25」で、30.25坪ということになります。

◆平米を出す計算

坪を平米に換算する時は、「坪÷0.3025」で計算します。たとえば30坪を平米に換算すると、「30÷0.3025=99.1735…」となり、面積は小数点第3位以下を切り捨て表示するので、99.17㎡ ということになります。

不動産の広告では土地や建物の面積は平米表示(㎡)する決まりがあるため、「坪」だけで表示されることはありませんが、「0.3025」の数字を覚えておくと便利ですね。
続いて、畳数を出す計算を見てみましょう。

◆畳数を出す計算

「畳」という単位は部屋の大きさを表すもので、1畳は畳(たたみ)1枚分の広さです。ただ、畳の大きさは地域によって違いがあります。

京間(西日本)・・・191㎝×95.5㎝=1.82㎡
中京間(東海地方)・・・182㎝×91㎝=1.65㎡
江戸間(東日本)・・・176㎝×88㎝=1.54㎡
団地間(全国の団地)・・・170cm×85cm=1.44㎡

畳にはこうしたサイズの違いがあるため、不動産広告に畳数表示する場合の1畳は1.62㎡が基準になっています。

平米から畳数に換算する時は「平米×0.3025×2」で計算します。つまり坪数×2が畳数ということになります。たとえば15.5㎡なら、「15.5×0.3025×2=9.3775」で、約9畳ということになります。2を掛けるのは、畳2枚(2畳)で1坪になるためです。坪と畳数の換算は簡単ですね。3坪なら6畳、8畳なら4坪ということになります。

 

間取り図を見ていると「畳」と「帖」で表記されている場合がありますが、どちらも大きさは同じです。以前は和室が多く畳の枚数を数えることから「畳」と表記されてきましたが、現在はフローリングなど洋室が多くなってきたことから「帖」を使うようにもなったようです。和室を「畳」洋室を「帖」と使い分けるケースもあれば、和洋に限らず「帖」が使われるケースも多くなっています。

前述のとおり、不動産広告では「坪」だけで表記されることはありませんが、逆に平米数しか載っていない場合もありますので、坪や畳数などご自分が広さをイメージしやすい単位に換算してみてください。

 

ちなみに不動産広告を見ていると「坪単価」という言葉も見かけることがあると思います。坪単価は建物を建てる際の「1坪あたりの建築費用」を示すもので、「建物本体の価格÷延べ床面積」で計算します。

たとえば、建物本体価格が2000万円、延べ床面積40坪の場合、「20000000÷40=500000」で、坪単価500,000円になるというわけです。注文住宅を建てる際、依頼するハウスメーカーや工務店を選ぶ目安のひとつになりますが、坪単価の出し方は住宅会社によって異るため、坪単価だけ比較するのではなく、計算方法や含まれる内容もしっかり確認するようにしましょう。(住宅の例)

 

今回は「坪」「平米」「畳」の計算についてご紹介しました。平米で統一されている方が楽に思えますが、昔から使われてなじみ深いこともあり、坪や畳の方が広さをイメージしやすい場面もありますね。マイホーム探しの参考になれば幸いです。